知恵+広い心

1王4:29「神は、ソロモンに非常に豊かな知恵と英知と、海辺の砂浜のように広い心とを与えられた」
主に知恵を求めた段階で、ソロモンは賢いと思いますが、主からの知恵と英知は近隣諸国を支配し、平和に保つことができる政治的手腕に通じるものでした(24)。まさしくソロモンの名前の意味「平和」が実現されたのです。さらに人生の教訓である箴言は3000も語ったとあります(32)。また軍事用の備えもしており(26)、多方面に渡っての知恵が与えられたことがわかります。そして極めつけが、「海辺の砂浜のように広い心」が与えられたことです。何でも手に入るようになるなら、富と権威を独占し、独裁者のようになってしまうでしょう。広い心は、人を思いやることができるもので、子どもを産んだ2人の女を裁く様子はまさに子どもへの愛を見極めるものでした(3:16-28)。近隣国には名の知れた賢者がいた、と名前が列挙されていますが、ソロモンはそれらの賢者にまさって知恵ある者だったのです(31)。しかし「美しさはむなしい(箴31:30)」と悟っていたにもかかわらず、ソロモンは女性関係で失敗していくのです。