レバノン杉

2歴2:16「私たちのほうでは、お入用なだけレバノンから木材を切り、これをいかだに組んで、海路をヤフォまであなたのもとにお届けします。そこからあなたがこれをエルサレムに運び上ってください」
ツロ、シドンはイスラエルと敵対したこともありましたが、この時代ツロの王ヒラムはダビデ王との友好を続け、ソロモンに全面協力を約束します。レバノン杉はいまだにレバノンの誇りで、国旗にもレバノン杉がかたどられています。現存するレバノン杉は保護の対象となり、レバノン中央のカディーシャ渓谷と神の杉の森は世界遺産に指定されています。おもしろいことにレバノン杉はマツ科で、スギ科ではありません。名前がややこしいですが、神殿に使われた木はマツの香りがしたはずです。現在では保護されているレバノン杉ですが、当時はツロのいたるところにあったようです。ソロモンは世界で名のある名品を集めていました(1:16)。レバノン杉もソロモンの目にかなった、板目が美しく、長くまっすぐで神の宮にふさわしいと考えたのです。金持ちの目が肥えているのは今も昔も同じですね。