どうしても必要なもの

ルカ10:38「さて、彼らが旅を続けているうち、イエスがある村にはいられると、マルタという女が喜んで家にお迎えした」
エス様を家に招いたのはマルタです。おそらくそれまでの間に、顔見知りであったか、あるいはマルタが一方的に有名人イエス様のファンで、その姿を村で見つけてお迎えしたのかも知れません。とにかくマルタはイエス様を見て、ぜひ家でもてなしたいと思ったのです。一方マリヤはイエス様の足元に座って、御言葉に聞き入っていました。この節の冒頭は「彼ら」で始まっていたので、弟子たちも一緒でした。旅人をもてなす最初の仕事は足を洗うことです。それから食事。当時は作り置きなどできませんでしたから、その都度作らなければなりませんでした。パンをこねたり、食器を用意したり、ワインをついで回ったり…やることは山ほどあります。しかも奥では、イエス様が御言葉を語られていたのです。マルタも聞きたいという思いに駆られたはずです。「あれ?私がお誘いしたのに、何、これ?」と思ったかも知れません。マルタのいろいろな気遣いは無駄だったのでしょうか?イエス様は言われました「どうしても必要なものは1つです(42)」マルタは「どうしても必要なもの」が、御言葉だと悟ることができなかったのです。