自分の前に使いを出して、用意をさせた（52）、とあります。おそらく休憩する場所や人数分の飲み物や食べ物、足を洗う水など…いろいろな準備をしたと考えられます。そのような使いたちを見て「誰が来るのか？」とサマリヤの人たちは問い、イエス様が来ることを聞いて御業を期待したかもしれません。しかしイエス様は御顔をエルサレムに向けて…とあるように、サマリヤの人たちに目もくれなかったのです。サマリヤ人がイエス様のうわさを知り、イエス様が到着する前に病人を連れてきたかも知れません。しかしイエス様はエルサレム以外を見ようとしなかったのです。決して脇にそれない強い意志をそこに見ることができます。サマリヤ人としては無視されたような状態です。イエス様を受け入れなかったのもわかる気がします。しかしイエス様はこれから十字架にかかりに行くのです。全ての人の罪をあがなうためにエルサレムに向かっているのです。もはや頭が痛い、病気が辛い、などの小さい問題に目を留めてるわけにはいきません。イエス様が十字架にかかり、罪をあがなうなら、すべての病、問題は神にあって解決します。イエス様はこれからの出来事がどれだけ大切かを最も理解していたのです。
