ダリヨス王

エズラ6:10「こうして彼らが天の神になだめのかおりをささげ、王と王子たちの長寿を祈るようにせよ」
ダリヨス王はクロス王の勅令を発見して、ユダヤ人がなぜ神殿修復をしているのかを知りました(2)。ダリヨスの権限で前王の命令を撤回することもできたでしょう。しかしダリヨス王は、続けて神殿を再建し、祭司が必要とするすべてのものを与え、再建の費用さえ払うと宣言しています(8)。ダリヨスはユダヤ人の信じる唯一の神を認め、保護しようとしたのです。さらに、主になだめの香りを捧げ、自分たちの長寿を祈るようにさせました。ダリヨス王、つまりダリヨス1世の時代に国は繁栄し、最大の領土になったことを歴史は証明しています。それは異邦人であっても、真の神に頼るなら、頼る者を決して見放されない…という真理が働いているからだと思います。ダリヨス王のこの決断は、神殿再建を大きく前進させたのです。さらにダリヨス王は、ユダヤ人たちを登用し分け隔てなく扱おうとしました。そんなユダヤ人の中にシャデラク、メシャク、アベデネゴ、そしてダニエルがいたのです。ダリヨスは決して唯一の神、主だけを信じていたわけではありませんが、ダニエルたちの働きで主の存在を感じていたはずです。