ソロモンの悟り

伝道8:17「すべては神のみわざであることがわかった。人は日の下で行なわれるみわざを見きわめることはできない。人は労苦して捜し求めても、見いだすことはない。知恵ある者が知っていると思っても、見きわめることはできない」
神によらない出来事などない、ということだと思います。では、なぜ戦争や貧困があるのか?…未信者はよくこの質問をします。すべてが神の支配なら、なぜ人を救い、平和をただちにもたらさないのか…人はロボットではありません。人の心は独立して正しい判断ができるように造られています。ロボットや人形を作って、自分を拝ませても、それは本当に自分に栄光があるからではありません。自由な意思で神を崇めることこそ、人が造られた最大の理由だと思います。しかし、どんなに神を理解しようとしてもそれは無理です。士師記の中でマノアは主の名前を尋ね、「私の名は不思議という」と答えられています(士13:18)。ソロモンも「見極めることはできない」と語っています。理解を超越したお方をすべて知ろうとするのは、高慢でさえあります。この世で最も知恵あるものとされたソロモンでさえ、すべては神のみわざだと悟ることができました。その悟りはわずかなようで、すべての意味を含んでいます。人の心にあるものなどわずかなものです。わずかなもので、すべてを知ろうとしないことです。