愛の告白

雅歌1:8「女のなかで最も美しい人よ。あなたがこれを知らないのなら、羊の群れの足跡について行き、羊飼いの住まいのかたわらで、あなたの子やぎを飼いなさい」
男と女が交互に語っています。最初は「あの方(2)」という語りかけで、女性から語りかけています。雅歌は単なる男女の愛の語り合いの文ではありません。一般的にはキリストと教会の深い奥義が書かれているとされています。「主」という言葉は最後まで登場しません。イエス様も天の御国では婚礼があることを語られています(マタ22章など)。また黙示録の最後にも「子羊の妻である花嫁(黙21:9)」という表現があり、キリストは花嫁と一緒になることにより、人の創造を完成させようとしていることがわかります。しもべでありながら、友と呼ばれ(ヨハ15:14)、兄弟とされ(マタ12:50)、さらに花嫁とされるのです。その根本にあるものは「愛」です。互いに愛し合う関係こそ、神が人に与えた最も難しい問題だと思います。ひょっとしたら試練かもしれません。自我を殺し、他を生かすことができれば、神の考える人間関係に近いものだと思います。しかしパウロは言います「私のからだを焼かれるために渡しても、愛がなければ、何の役にも立ちません(1コリ13:3)」すべては神のご計画です。