巨大な像の解き明かし

ダニ2:30「この秘密が私にあらわされたのは、ほかのどの人よりも私に知恵があるからではなく、その解き明かしが王に知らされることによって、あなたの心の思いをあなたがお知りになるためです」
人の心の中を知ることは不思議なことです。人は心にあるものが表面に現れます。赤面したり、汗をかいたり、目が泳いだり…さまざまな現象が見られます。しかし、「私がどんな夢を見たか、当ててみよ」というのは、あまりにも無茶な話です。どうやらネブカデネザル王は自分の見た夢が強烈な印象だったことは覚えているようですが、果たしてどんな夢だったかは忘れてしまったようです。ダニエルは主から示されたとおりに夢の内容を告げました。それはダニエルの能力を誇示するものではなく、王が王自身の思いを知るためだと語っています。王が思い出せなかった夢の内容は、自分の国の滅亡はおろか、その後2000年、さらに終末までのことを暗示していると考えられています。ダニエルのこの巨大な像の解き明かしはここ30年の間に4回も5回も修正されています。どの聖書学者も必ず像には意味があると考え、時代の終わりとリンクしていると捉えています。まだ結論は出ていませんが、特に滅びるけれども永遠に立ち続ける国はイスラエルだと思います。