エドム人への預言

オバ11「他国人がエルサレムの財宝を奪い去り、外国人がその門に押し入り、エルサレムをくじ引きにして取った日、あなたもまた彼らのうちのひとりのように、知らぬ顔で立っていた」
エドム人エサウの子孫で、オバデヤ自身もエドム人ではないかと言われています。ヤコブエサウから長子の権利を豆料理で譲り受けました(創25章)。その後ヤコブエサウがずっとこのことを怒っていることを知り、エサウと和解をします(創32章)。エサウエドム人の祖先となり、エドム人は岩の裂け目に住む民族となりました(3)。ヨルダンにあるぺトラ遺跡は、エドム人の住居として有名です。一度は和解したヤコブエサウでしたが、イスラエルが敵に包囲され、攻められたとき、エドム人たちはあたかも敵の一人のように知らぬ顔をしていたのです。イスラエルとは同胞であるにもかかわらず、財宝をわが物にしようとしました。そんなエドム人の行為を主はオバデヤを通して、とがめ、永遠に絶やされる(9)、と預言しています。エレミヤ49章にもエドム人の預言があり、やはりエドム人が罰を受けることが書かれています。オバデヤは預言書の中でも最も短い書簡ですが、エドムという近親の滅びの預言を通して、主の計画が示されているのだと思います。