理性を失う王

4:32「あなたは人間の中から追い出され、野の獣とともに住み、牛のように草を食べ、こうして七つの時があなたの上を過ぎ、ついに、あなたは、いと高き方が人間の国を支配し、その国をみこころにかなう者にお与えになることを知るようになる」
七つのときは、360×7=2520日のことになります。このように長い間、ペルシャの王が不在で国は成り立っていたのでしょうか?4章の終わりには、ネブカデネザルの1人称で書かれ「私ネブカデネザルは、天の王を賛美し、あがめ、ほめたたえる(37)」とあります。3人のユダヤ人を火の炉に投げ入れたときも、彼らが無事な姿を見て、主を認めました(3:29)。今度はわが身に主の御わざが起きたのです。この出来事も終末に起きる預言のひとつに数えられています。7年間、理性を失うときがあり、その後理性を取り戻すことができる…このことはネブカデネザルを何かに例えた比喩だと思います。理性を失い獣の間に住むことは、サタンの支配する時間のことかもしれません。しかし、やがて必ず理性は戻ってきます。人生の中でもサタンの支配があるかも知れません。暗闇があっても、必ず光は輝きます。すべては信仰と希望と愛に代表されるのです。