道しるべ

ヘブ5:7「キリストは、人としてこの世におられたとき、自分を死から救うことのできる方に向かって、大きな叫び声と涙とをもって祈りと願いをささげ、そしてその敬虔のゆえに聞き入れられました」
自分の子の願いなら何でもかなうものだと思いますが、イエス様のとった行動は人の親子の関係とは少し違うようです。神が祈りと願いを聞き入れたのは、イエス様が多くの苦しみから従順を学び(8)、完全なものとされたからです。さらにイエス様の敬虔な姿を見て、父なる神はその姿勢を高く評価し、祈りに答えられたのです。ここに祈りの原則が書かれていると思います。イエス様は「わたしをメルキゼデクの位に等しいものとして欲しい」と願ったわけではありません。弱さを身にまとい(2)、大きな叫び声と涙を持って祈ったのです。決して格好のいいものではありません。イエス様は私たちに道を示しました。それは「こうやって人生を歩みなさい」という道しるべのようなものです。イエス様のように話し、行動できるなら、それは御心にかなった人生の在り方だと思います。自分が死に神が生きるなら、そのことも可能になるでしょう。イエス様の敬虔な態度は、私たちの大切なお手本なのです。