父も母もなく

ヘブ7:3「父もなく、母もなく、系図もなく、その生涯の初めもなく、いのちの終わりもなく、神の子に似た者とされ、いつまでも祭司としてとどまっているのです」
メルキゼデクは神なのでしょうか?多くの人がこの疑問を持っています。聖書には「神の子に似た者とされ」と書かれています。人でありながら、最高の位についた特別な存在なのです。父も母もなく…とは神が直接お造りになったアダムと同じ立場だと思います。つまりアダムを説明するときにも、父も母もなくと言えるからです。しかし次の「系図もなく」は、アダムと違っています。伴侶がなく、子供を持たなかったことがこれで明らかになります。しかし「その生涯のはじめも、いのちの終わりもなく」を解釈するのは少し厄介です。これは神ご自身の神格を表す言葉だからです。永遠は人には理解しがたい概念ですが、メルキゼデクは神に仕える祭司として、神と共に最初から存在したことになります。逆に考えるなら、主には必ず仕える者がいつの時代にもいるということです。イエス様は十字架の働きで、メルキゼデクと同じ永遠に仕える祭司となり、神と人とをとりなすことができるようになられたのです。