ヤコブはスコテに行き

創33:13「。「あなたもご存じのように、子どもたちは弱く、乳を飲ませている羊や牛は私が世話をしています。一日でも、ひどく追い立てると、この群れは全部、死んでしまいます」
そんなことはないと思います。どう考えても、エサウと共にセイルまで行くのを拒んでいるように見えます。ここまでは、ヤコブの譲歩ギリギリのラインだったと思います。ヤコブエサウを信用していたのではなく、別れた時のエサウの状態が、祝福を奪われ怒り狂ったものだったからです。もし20年前のあのエサウの憎しみがまだ残っていたらどうしよう…とヤコブは考えたのだと思います。とは言え、リベカの兄ラバンの元に戻り、またラバンにいいようにこき使われるのは無理です。しかしエサウの態度は20年ぶりの弟に会えて喜んでいるように見えます。それでもヤコブはこれ以上エサウと共に歩むことを拒否しました。エサウの土地セイルまであと数日だったと推測できますが、スコテに移り住みそこを住み家にします。想像ですが、ヤコブエサウと一緒になることによって、また家畜の奪い合いが起きることを避けようとしたのだと思います。