ルベンの反抗

創35:22「イスラエルがその地に住んでいたころ、ルベンは父のそばめビルハのところに行って、これと寝た。イスラエルはこのことを聞いた。さて、ヤコブの子は十二人であった」
ヤコブはどの兄弟よりも、自分の本当に愛したラケルの子供たちを愛しました(37章)。もちろんヨセフの態度にも問題はありましたが、晴れ着を与えてやり兄弟の前に長服を着させるヤコブの姿勢にも大きな問題がありました(37:3)。そんなヤコブの態度はすでにこの頃からあったようで、本来すべての兄弟の兄であるルベンは、父のそばめビルハと寝ることで長子の権威を示そうとしました。しかし、ヤコブの反応は何も書かれていません。「このことを聞いた」と書かれているだけです。怒りもせず、とがめもせず、聞いただけ…です。いわば、無視されたような状態でした。兄弟たちはヤコブを父と慕い、尊敬しますが、ヤコブのひいきは止まることがありませんでした。このようなゆがんだ兄弟間の問題を神はエジプトの地で直そうとするのです。偉大な計画に驚かされます。