いのちを考えるとき

ヨブ7:16「私はいのちをいといます。私はいつまでも生きたくありません。私にかまわないでください。私の日々はむなしいものです」
ついにヨブは生きていることも否定し始めました。神から与えられる喜びは、金銭や物質ではないことを知らないわけでもないと思います。今までの祝福は、ヨブが主を恐れ、敬虔な態度をとっていたからです。この「give and
take」の法則が崩れたとき、ヨブの信仰に僅かな歪みが生じました。たくさん献金したから、たくさん祝福してください…という考え方は、主を試みるものです。心に示されたとおりに捧げるようにしなければ、ひも付きの献金になってしまいます。「ひも付き」というのは、あとでひもを引っ張って、捧げたものを回収しようとする心のことです。それなら神社やお寺に行けば、同じようにしている人たちがたくさんいます。ヨブは健康まで奪われ、苦しい中でいのちを考えようとしているのです。しかしこの段階では、まだヨブの心に主の本当の愛は伝わっていないようです。