3人目のツォファル

ヨブ11:6「神は知恵の奥義をあなたに告げ、すぐれた知性を倍にしてくださるものを。知れ。神はあなたのために、あなたの罪を忘れてくださることを」
最後に発言するのは最も若いからだと思います。聖書は年上、男性が先に書かれるルールがありますから、ツォファルは先の二人よりも若いことが判ります。彼の言葉は若さに象徴される、一途で情熱的なものでした。多くの聖書学者は彼はヨブを理解せず、自分の主張を押し付けていると考えています。しかし、ツォファルの言葉の中にも真実はあります。「知れ」とは強い語調ですが、主が罪を忘れてくださることは聖書を通じて語られる神のご性質そのものです。おそらく先の二人のように、ヨブの心を落ち着かせ、何が神を怒らせたのか、ヨブのどこが悪かったのかを悟らせるには程遠いツォファルの発言だと思います。ヨブ記はこの3人の会話がなければ成り立たないものです。若輩のツォファルの発言もまた、主がヨブのために必要とされたものではないでしょうか?