エリフ登場

ヨブ32:6「ブズ人、バラクエルの子エリフは答えて言った。私は若く、あなたがたは年寄りだ。だから、わきに控えて、遠慮し、あなたがたに私の意見を述べなかった」
アブラハムの弟ナホルの長男がウツ、その弟がブズです(創22:21)。ウツ人とブズ人は血の濃い親族関係にありました。ほかの3人はそれぞれ、シュアハはアブラハムの後妻ケトラによる6番目の息子(創25:2)、テマンはヤコブの弟エサウの長男エリファズの長男、すなわちエサウの孫(創36:11)、ツォファルの属するナアマ人の祖先は特定できませんが、聖書の中にはソドムから逃れたロトの2番目の娘がロトによって産んだ子ベン・アミがアモン人の祖先となっており(創19:38)、ツォファルのナアマ人はアモン人だとされています。まったく個人的な意見としては、エリフはヨブの親戚であり、最初にヨブの不幸を知ったのもエリフだと推測できます。3人の友人がヨブのもとに来ることになったのは、出身も住居もバラバラの3人に誰かがヨブの不幸を知らせたからだと思います。すなわち、3人の友人を集め、このような話し合い(慰め)の場所を設けた張本人がエリフだったのではないでしょうか?