祭壇と血

レビ1:11「その人は祭壇の北側で、主の前にこれをほふりなさい。そして祭司であるアロンの子らは、その血を祭壇の回りに注ぎかけなさい」
幕屋の方向は決まっていて、入り口を東に設け、祭壇、洗盤、聖所、至聖所の順に西に向かって進むようになっていました。幕屋の周りに宿営を張る順番も決まっていて、ユダ族から始まって、ナフタリ族が最後になるように円を描いてテントを張りました。祭壇の北側は、幕屋を正面としたときに右側にあたります。そこでしかほふることができませんでした。そしてほふった動物の血は祭壇の回りに降りかけられ、祭壇の四隅にある角にも血が塗りつけられていました(出29:12)。血はいのちを宿すもので(17:11)、肉はそれに付随するものです。肉が罪を犯すことがあっても、血が聖められているなら肉の罪は許されます。血がどんな器に入っているかによって、いのちのあり方が変わってくるのです。クリスチャンはやがて、新しい肉体を持つようになります。それは朽ちるものではなく、永遠に保つことができるものです。肉体のしくみは変わっても、その中に流れる血は同じだと思います。それほど、神の造られたしくみの中で「血」は重要な意味を持つのです。