ダン族を守る

レビ24:10「さて、イスラエルの女を母とし、エジプト人を父とする者が、イスラエル人のうちに出たが、このイスラエルの女の息子と、あるイスラエル人とが宿営の中で争った」
わざわざ在留異国人を出してきたことに意味があると思います。こういう異邦人と結婚した例はもっと多くあったはずです。なによりモーセ自身が異邦の神の祭司の娘をめとっているのですから、こういうケースにもちゃんと対処できるようにならなければなりません。主のご判断は「在留異国人でも、この国に生まれた者でも、御名を冒涜するなら、殺される(16)」というものでした。最後までこの殺された息子の名前は出てきませんが、ダン族出身の母の名前と祖母の名前は出ています。推測ですが、女系の家系だったか、あるいは長く男子が生まれない家系ではなかったかと思われます。なぜなら、名前を羅列する場合の基本は父の名前だからです。母シェロミテの父は?わかりません。その代わりシェロミテの母ディブリの名前が出てきます。ダン族を絶やさないために、異邦人と結婚してまで男子をもうけたのに、その男の子がイスラエルの神を冒涜してしまったのです。母としては泣くに泣けない大きな悲しみとなったでしょう。イスラエル人としての最初の教育…それは神を賛美することではなかったでしょうか?