コラの事件

民16:10「こうしてあなたとあなたの同族であるレビ族全部を、あなたといっしょに近づけてくださったのだ。それなのに、あなたがたは祭司の職まで要求するのか」
コラはケハテ族で幕屋の設営、道具の配置などの役目をしていました。彼らは主からケハテ族の奉仕は最も聖なるものだと言われていたのです(4:4)。にもかかわらず、ケハテ族はアロンの子孫の職を望むようになりました。レビ族の中でもアロンの子孫たちの祭司職は花形だったと思います。直接主に仕える仕事は、見るものに眺望のまなざしを持たせるものです。それに引き換え、テントを張ったり、机の上の道具を揃えたりすることは、見た目にも派手ではなく、地味な仕事に不満を持ったのかもしれません。しかし、主ご自身がケハテ族の仕事は最も聖なるものと言われたのです。イスラエル人の中でもレビ人として生まれてることでさえ、幸運なことなのです。レビ人はほかの12部族から、まったく分離した役割を与えられ、聖所に入ることを許されていました。教会の中でも司会、奏楽、メッセージなど目立つ仕事をうらやむ人も多いことでしょう。しかし、それ以外の仕事も主のご用に変わりありません。受付も会計も掃除や配膳にいたるまで、主に仕える仕事です。もしケハテ族のように、自分を高めて思い上がるなら、主の怒りは最高点に達することでしょう。