女性が請願をたてるなら

民30:4「その父が彼女の誓願、あるいは、物断ちを聞いて、その父が彼女に何も言わなければ、彼女のすべての誓願は有効となる。彼女の物断ちもすべて、有効としなければならない」
女性の立場が弱いというより、男性がちゃんと女性をリードしなければならないということでしょう。あたかも女性に決定権がないような書き方ですが、責任の所在は父か夫にあるということです。物断ちの代表的なものは断食なのですが、いったん断食をスタートさせたときに、父、あるいは夫がそのまま放置するなら、断食が確定し請願が達成するまで終わることはありません。断食だけが物断ちではありませんが、仮に断食だとするなら、生死に関わる判断を男はしなければならないのです。人は1週間の断食で体力の限界をむかえます。大地震が起きたとき、がれきにうずもれた人を探すのは3日が限界だと言われています。もし、断食の際に水を飲まなければ、それだけ早く死の危険にさらされるわけです。女性がそれだけの決心をするのは、めったにないことです。それでも主がそのような場面を想定して、勝手な判断、思い早まった行いを阻止しようとするのは、弱者を憐れむ心が働いているからではないでしょうか?すぐに女性が差別されているとか、決定権がないとかを考えるのではなく、主の最良の判断の結果だと信じることです。