百倍の実

マコ4:19「世の心づかいや、富の惑わし、その他いろいろな欲望がはいり込んで、みことばをふさぐので、実を結びません」
みことばをふさぐ要因がここに書かれています。世の心づかい、富の惑わし、そしてその他いろいろな欲望…と書かれています。この世に住んでいるのに、世を見渡し影響をうけることなく生活しなければなりません。そんなことができるのでしょうか?昔からこの問題はクリスチャンを悩ませてきました。その結果として修道士が生まれ、世と関わりを持たず主に仕えることを選ぶ人たちが増えたのです。また、死海文書を残したといわれるエッセネ派(クムラン派)も同様に戒律に厳しく、まじめで厳格な生活を心がけていたことが知られています。クリスチャンではありませんが、アメリカのアーミッシュと呼ばれる人たちも電気ですら拒否する昔ながらの生活をしています。しかし、イエス様の言われたことは、百倍の実を結ぶことです。みことばが人の心に触れるなら、人は変わっていきます。それを見た人たちが何事が起きたのだろうと驚き怪しむのです。世から隠れるなら、イエス様の十字架は無駄になってしまいます。肉の欲と聖霊はいつも相対する存在です。人の信仰で三十倍、六十倍としても、聖霊の働きによって百倍にまで高められるのだと思います。百倍は聖霊によって実を結ぶ最高の倍率の比喩ではないでしょうか。