条件が重なって逮捕

マコ14:53「彼らがイエスを大祭司のところに連れて行くと、祭司長、長老、律法学者たちがみな、集まって来た」
神殿ではどんなにイエス様を打ち負かそうとしても無駄でした。なんとかして、唱えている説教のアラを探そうとしても、イエス様は知恵ある答えで訴える者を退けていたからです。「おまえは間違っている。神を汚す者だ」と強引に神殿から連れ出すこともできたでしょう。しかし、イエス様の奇跡を見た者たちは取り巻きとなり、御言葉に耳を傾けていました。それに12弟子とその他大勢の弟子たちがいつもイエス様を守っていたのです。うかつにイエス様一人を連れ出すと暴動になりかねません。そこでサタンが思いついたのが裏切り工作です。イスカリオテ・ユダを使い、情報提供をさせたのです。ユダはイエス様が過ぎ越しの祭りにはエルサレムに来て、夜は近くのオリーブ山で過ごすことを知っていました。夜ならば神殿にいる取り巻き連中はいませんし、寝るときは12弟子だけがイエス様と一緒だったので、警備は手薄になります。ユダはさらに、イエス様が誰かを口づけをすることで教えようとしました。すべては今権威ある地位にある者たちの嫉妬からくるものでした。自分たちより、権威ある教えをし、奇跡を行い、なにより大人気です。祭司や長老たちは自分たちのプライドのため、ユダは金のためにお互いを利用し、イエス様は逮捕されたのです。