何の言葉を聞くのか

ロマ10:17「そのように、信仰は聞くことから始まり、聞くことは、キリストについてのみことばによるのです」
口から出るものが人を汚すのだ、とイエス様は言われました(マコ7:20)。もちろん人の話す言葉のことですが、もしそうなら、その逆もまた真実なのではないでしょうか?聞いたら心が痛くなる言葉もあれば、その反対に心が安らぐ言葉もあります。ソロモンの箴言にも「親切な言葉は人を喜ばす(箴12:25)」とか「激しい言葉は怒りを引き起こす(箴15:1)」などと書かれ、言葉が人の心に影響することが記されています。言葉により人を傷つけ、場合によっては死にいたる厳しい言葉もあります。しかし、この世にはいのちにいたる言葉もあるのです。キリストについての言葉がそれです。すべては「はじめにことばがあった(ヨハネ1:1)」に集約されるのだと思います。イエス様が天に昇られた以上、言葉によって伝えるしかないのです。「かつてことばがこの世にいました」と述べ伝えるのです。いのちにいたる言葉が語られたとき、霊とたましいは造り主を聞き分け心に信じる信仰が生まれてくるのです。教会で語られるメッセージだけが、いのちにいたる言葉ではありません。クリスチャン一人一人のキリストを語る言葉が、すべての人の心を揺り動かすいのちの言葉なのです。