高ぶる心を捨てて

ロマ12:16「互いに一つ心になり、高ぶった思いを持たず、かえって身分の低い者に順応しなさい。自分こそ知者だなどと思ってはいけません」
高慢になると、裁きが始まります。この人を裁く心が問題なのです。自信と高慢は紙一重です。自分を客観的に判断できる人は少ないと思います。「自分の実力はここまで」と言える人は、客観的な判断ができている証拠です。「わたしは英語がしゃべれる」という日本人に何人も会いましたが、そのほとんどがしゃべれるとは程遠いレベルの人たちでした。片言でも通じたと思うのは、相手の忍耐力に支えられた根拠のない自信だと思います。多くの経験や知識は人を高慢にしていきますが、むしろ、知らないことの方が多いのです。知識の面では神にかなうわけないのです。誰かより知識がまさっていたとしても、その人が偉くなったわけではありません。主はへりくだる人とともにおられます。心が幼子のように純粋で無垢な人は主を真剣に求めることができるでしょう。高慢を捨てることが、パウロの言う互いに一つ心になることができる秘訣だと思います。しかし、相手を非難したり、噂したり、人の心は常に良い方向には傾かないものです。聖書が教えてくれていることは、神とともに歩みなさい、ということです。常に、神に問いかけ、答えを待つ人生こそ、パウロが勧める生き方だと思います。