ラハブの思い

ヨシュア2:21「ラハブは言った。「おことばどおりにいたしましょう。」こうして、彼女は彼らを送り出したので、彼らは去った。そして彼女は窓に赤いひもを結んだ」
イスラエルの行動は、近隣諸国に知れ渡っていました。なによりも葦の海(紅海)を分けてエジプトを脱出したことは40年経っても忘れられていなかったのです。エリコに住む遊女ラハブでさえもイスラエルの噂を知っていました。海を分けただけでなく、エモリ人の土地に侵入し、王を殺しエモリの土地を占領したことまで彼女は知っていたのです。ラハブがイスラエルのスパイをかくまったのは、そんな噂からイスラエルはエリコよりも強いと判断したからです。しかも、彼らには人間には到底真似できないわざを行なう神がついていることも知っており、やがてエリコも他の国々のように滅ぼされるだろうと考えたのだと思います。彼女はイスラエルのスパイをかくまう見返りに自分の家族は助けて欲しいと条件を出します。彼女の判断が正しいかどうかはわかりませんが、遣わされたスパイがエリコに見つかり、処刑でもされていたら歴史は変わっていました。彼女が見たのは、血まなこに探す兵士がいかにイスラエルに対して恐怖を抱いているかという様子だったのです。ラハブにはイスラエルには他の神々にはない、力を持った神が背後にいることを確信し、彼らを助けたのです。その証しが赤いひもでした。