割り当てが始まった

ヨシュア16;4「こうして、ヨセフ族、マナセとエフライムは、彼らの相続地を受けた」
割り当てられたのは全部で11部族です。ヨセフはエフライムとマナセに分けられ、この段階で13部族です。一般に12部族と言われているのは、レビ族を祭司職とした後の部族の総数を指して言っています。それにしても、11箇所が割り当てられたのなら数が合いません。それはシメオンとユダが妹ディナの事件のときに、カナン人ペリシテ人に対して勝手に復讐してしまったことで、相続の地を失ったことに由来しています(創34章)。結局、シメオンはユダの割り当てられた地に住むことになり、かなり追いやられた立場になったことがわかります。それに引き換え、ユダに対しての割り当ての多さは目を引きます(15章)。ユダは一度は堕落したものの、息子の嫁のタマルによって信仰を回復するチャンスが与え られ再び主の元に戻りました(創38章)。主のユダに対する評価は高く、部族の先頭に立って進むことが許され、賛美をし角笛を吹く特権が与えられました。イエス様もユダ族の出身です。レビは、モーセが「主につくものはわたしの所に」という呼びかけに唯一応じた部族で(出32:26)、それ以来主はレビ族を自分に仕える部族として召しだしました。レビとシメオンには割り当ての地は与えられませんでしたが、レビは残りの部族から土地を分けてもらい、食料や日常品までを分配されていたのです。すべては主の予言したとおりでした。