くじを引こう

ヨシュア18:6「あなたがたは、その地の七つの割り当て地を書きしるし、それをここの私のところに持って来なければならない。私はここで、私たちの神、主の前に、あなたがたのために、くじを引こう」
主の前でくじを引くことは、古くからのイスラエルの風習ですが、人間で判断がつかないときには主に判断を委ねるというものです。それは古くは祭司がもつウリムとトンミムにつながり、祭司はいつでもくじを引けるように懐に2つの石をいつも持っていたと書かれています(レビ8:8)。日本でも「神様の言うとおり」というおまじないのようなものがあり、どちらか判断をくだせないときに偶然の力を借りて判断するというものです。それは人が、主の御心が何にも優って正しいことを知っているがゆえに委ねるのです。ここでは部族が住む場所を決める大事な判断です。農牧が得意ならなるべく、水辺に近く平坦で放牧や農業に適している場所が欲しいものです。割り当てた土地に従って、くじにより部族が割り当てられます。各部族が要求するようにはなりません。どんなに欲しても手に入らないものはたくさんあります。いつも人が望むものばかりが神から与えられるわけではありません。恵みを受けたなら、災いも受ける信仰が必要です(ヨブ2:10)。自分の好みではなく、主の御心のほうが良いのに決まっています。しかし、それに気づける人は少ないのです。