奉仕するため

ヨシュア22;33「そこで、イスラエル人は、これに満足した。それでイスラエル人は、神をほめたたえ、ルベン族とガド族の住んでいる地に攻め上って、これを滅ぼそうとは、もはや言わなかった」
ヨルダン川を渡る手前には、大きく広がる牧草地があり放牧には適していました。それゆえルベンとガド族は家畜を多く所有していたので、ヨルダン川を渡ることをためらいました(民32:5)。彼らの割り当てられた土地は望み通り、ヨルダン川の東側で家畜の放牧には適した場所でした。しかし、せっかく渡ったヨルダン川を逆行する形で与えられたのは、イスラエル人としては約束の地の割り当てにもれたイメージがあります。彼らの心配は、息子たちあるいは子孫がイスラエルの歴史を学んだときに、自分たちの部族が約束の地をもらえなかったと思われることだったようです。ヨルダン川をはさんで祭壇を築いたのは、決して主を裏切ったり、自分たちこそイスラエルの中心だと主張するためでなく、その逆でした。それは和解の印であり、主に奉仕するためだと書かれています(27)。彼らの説明を聞いて、残りの部族は満足しました。ルベンとガドには反逆の意思などなく、主に対する信仰も薄れていなかったからです。いつまでも保ち続ける主への信頼と信仰と奉仕の心…2つの部族が教えてくれる教訓だと思います。