セラフィム

イザヤ6:2「セラフィムがその上に立っていた。彼らはそれぞれ六つの翼があり、おのおのその二つで顔をおおい、二つで両足をおおい、二つで飛んでおり」
イザヤはウジヤ、ヒゼキヤ王の時代に活躍した預言者です。特に、ウジヤについては王が死ぬまで立会い、その業績を残したとあります(2歴26:22)。ウジヤは16歳で王になり52年間在位しました(2歴26:3)。最初は主を求めて、主は彼を強くしましたが、ある日彼が神殿に入り香をたこうとした瞬間に、主はウジヤを思い皮膚病にし、死ぬまで皮膚病は治らず、隔離されて王宮にいることはありませんでした。そのような死を見届けたときに、イザヤは幻を見たのです。それは高く上げられた王座に座る主の姿でした。その幻には人間界では見ることができない主の周りを飛ぶ生き物も写っており、イザヤはなぜかセラフィムという名前を知っていました。6つの翼のうち、4つは顔と足を覆うために使われ、残りの2つで空を飛ぶと書かれ、セラフィムの賛美は地を揺るがし、宮は煙で満ちたとあります(4)。おそらく、天の御座を見たおかげでイザヤはセラフィムも見ることができたのだと思います。ほかにもケルビムも主に仕える生き物ですが、セラフィムとともに主の隣在の場所に必ず現れるようです。聖書には人姿に見える2人の天使が出てきますが、このセラフィムとケルビムはどうも我々の理解を超えた姿のようです。