,しるしが与えられ

イザヤ7:11「あなたの神、主から、しるしを求めよ。よみの深み、あるいは、上の高いところから」
アラム軍がエフライムを併合し、ユダに攻めてくると聞いたとき、主は「それは、ありえない(7)」と否定します。その直後に「しるしを求めよ」と命じられました。その預言の中にイエス様の誕生の預言が含まれていたのです。主の言われた「しるし」と、アハズが考えた「しるし」はどうやら違っていたようです。結局、この預言は700年以上経ってから実現することになるわけですが、預言にはアッシリア国がユダを滅ぼすことも書かれています。アハズはアッシリアの神を受け入れたり、貢ぎ物を送って、ユダ王国を守ろうとしますが、結果としてアッシリアの侵略を止めることはできませんでした(2王16:8)。イスラエルもユダも捕囚にあい、自分たちの土地を失い、不自由で神を礼拝することさえ許されない時代を迎えるようになるのです。そのような囚われの身の中、唯一の希望はいつか救世主が現れ、すべてを変え元通りに主を礼拝する生活に戻れるというものでした。そのひとつが、この章に書かれてあるイエス様の誕生の預言です。しかし、多くの聖書を読む人たちはこの箇所を不思議がり、何の預言なのかを理解することができませんでした。「しるし」がこんなに後になって実現するとはアハズも思いもよらなかったことでしょう。