モアブへの預言

イザ15:2「モアブは宮に、ディボンは高き所に、泣くために上る。ネボとメデバのことで、モアブは泣きわめく。頭をみなそり落とし、ひげもみな切り取って」
モアブはロトの子孫で、イスラエルを呪おうとしたバラク王や(民22章)、ルツの出身部族などで有名です。そんなモアブが一夜にして滅ぼされると預言されています。ネボはモーセの臨終のときのネボ山で知られており、メデバは台地で川が流れ現在でもぶどうなどの栽培がされており、豊かな土地の象徴を示しています。ディボンとはモアブ人の神ケモシュが祭られている町のことです。これらの土地が一瞬のうちに占領され、モアブは何もすることができず、ただ頭をそり落とし、ひげを切って泣き叫ぶことしかできないのです。アッシリアの攻撃はすばやく、残虐でした。それは歴史を見てもわかります。しかし、アッシリアバビロニアが主の目にかなっていたかということは別です。確かに、イスラエルもモアブもその他の近隣諸国にいたるまで、猛攻に会い、あっという間に占領されたのは間違いありませんが、アッシリアもまた、ペルシャに滅ぼされ歴史に僅かに栄華が誇られた事実が残っているだけです。もしペテロが言うように、1000年は1日のようであるなら、アッシリアが他国を占領し、広大な土地を持つ国として栄えたのは、瞬きするほどの時間でしかありませんでした。それも主の計画の中にあったのです。