そのときを逃さず

イザ35:5「そのとき、盲人の目は開かれ、耳しいた者の耳はあけられる」
「そのとき」が聖書の中に書かれています。イエス様にバプテスマのヨハネが弟子を遣わせて「来たるべきお方はあなたですか?」と尋ねさせたことがあります。それに対し、イエス様はイザヤのこの預言の言葉を引用しています。「盲人が見、足なえが歩き、らい病人がきよめられ、つんぼの人が聞こえ、死人が生き返り貧しいものには福音が宣べ伝えられているのです(マタ11:5)」…イエス様は、弟子たちの目で見たことをそのままヨハネに伝えるように告げます。そして最後には「誰でもわたしにつまづかない者は幸いです」と付け加えています。まさしくイザヤの預言した言葉が成就した瞬間です。預言の成就はときには誰の目にもわからず進行する場合があります。しかし、バプテスマのヨハネは聖書を熟知していましたから、弟子たちのイエス様の伝言を聞いてすぐにイザヤの預言を思い出し、理解したことと思います。ひょっとしたらニセモノかも知れません。イエス様につまづくことなく歩める人は幸いです。それは、預言にどう書かれているかではなく、実際にイエス様が何を自分にしてくださったかを思い出すことで実現します。どんなに小さい出来事でも主の不思議な奇跡を経験したことのないクリスチャンは皆無だと信じます。すべての信じる者が体験したことを誰かに話すなら、イエス様につまづくことなどあり得ないのです。