聞かないことも必要

イザ36:14「王はこう言われる。ヒゼキヤにごまかされるな。あれはおまえたちを救い出すことはできない」
ヒゼキヤは王の中でも善王とされ、彼の後にも先にも彼ほどのものはいなかった…と記録されています(2王18:5)。ヒゼキヤは講和を計り、近隣諸国との同盟を取り付け、アッシリアには金を渡してユダを守ろうとしました。しかし、アッシリア王はラブ・シャケを送り、ヘブル語でヒゼキヤにごまかされるなと警告するのです。この話は列王記にもある話ですが、ここではイザヤが目撃者として同じ話を語っています。ラブ・シャケはサタンの象徴です。信頼しようとする心を巧みな戦術を使ってやめさせようとするのです。「神はおまえたちを救い出すことはできない」と、ささやき心をくじこうとします。どんなに心をニュートラルにしても、ある言葉によって心変わりをすることがあります。「あの一言を聞かなければよかった」などと後で後悔することはよくあります。それほど、言葉の威力は強く、人の心を動かしえるものなのです。もちろん、語られる言葉を止めることはできませんが、そういった言葉が語られる環境に自分を置かずにいることはできます。うわさや悪口、中傷、その他下世話な話をする場所にいなければ、ラブ・シャケのように誘惑されることはないでしょう。あえて、そのような環境に身を置くなら主を試みることになってしまうのです。