わたしだけは特別

イザ47:8「だから今、これを聞け。楽しみにふけり、安心して住んでいる女。心の中で、『私だけは特別だ。私はやもめにはならないし、子を失うことも知らなくて済もう。』と言う者よ」
自分だけは特別だと誰でも思いたいでしょうし、一度は必ず人生のどこかでそう思ったことがあるはずです。おそらく幼いうちに、そんな夢は崩れ去り現実を知るようになるのです。学校などの集団生活はそういう意味では有意義だと思います。自分が優れていると思っていても、周りには自分より勝っている人がたくさんいることに気づかされるからです。人生の早い段階で、自分を客観的に見つめることができ、決して過剰なマイナスイメージを持たず、また逆に人を見下げるぐらい思い上がることがなければ幸いだと思います。ここに出てくる女はバビロンのことを指しています。広大な土地を占拠し、多くの征服した国々の宝や人を見るなら、自分たちは最高の民族だと考え、滅びることなど夢にも思わないことでしょう。彼らはともすればバビロンは永遠に滅びることなく、世界の覇者であり続けることができると勘違いしていたのです。しかし、主の前でどんなにおごろうとも、主には主の計画があります。思い上がった心をそのまま放置することはありません。人を愛するならなおさらのことです。主から打ちひしがれ、痛い思いをするのはいやですが、それが自分の成長につながるなら、いたし方のないことかも知れません。