サマリやの女3

ヨハ4:6「そこにはヤコブの井戸があった。イエスは旅の疲れで、井戸のかたわらに腰をおろしておられた。時は六時ごろであった」
6時は6番目の時間のことで、朝6時から数えて6時間目、つまり昼の12時ごろだと分かります。サマリヤ人は彼女一人でした。もし、イエス様が弟子たちに食物を買いに行くように命じなければ、イエス様一行がその井戸の周りでガヤガヤと話をしていたでしょう。イエス様はこの女と2人きりになることを望んだのです。それは、彼女の人生の恥部を話さなければならず、弟子たちにそのことを知らせないようにするイエス様の配慮だったように思えます。彼女にとって「男」は人生のすべてでした。常に男を探し求め、自分を満たしてくれる男と出会うまで必死で追い求めたのです。実際、結婚は彼女に何ももたらしませんでした。今はおそらく「今度こそ」と思われる男と結婚という形を破って住んでいました。彼女は飢え乾き、イエス様の言われた「生ける水」にすぐに反応しました。もう渇くことは嫌だ…男は何も与えてくれなかった。もし神がおられて、決して渇くことのない生ける水を飲めるのであれば、ぜひ欲しいと思ったはずです。聖書には僅かな言葉のやり取りが書かれていますが、女は賢く、イエス様が語る少しの言葉でも心に響き、悟ることができました。彼女の渇きが、イエス様の目にとまり、彼女はやがてキリストを伝える者に変えられたのです(29)。