父の証言

ヨハ5:37「また、わたしを遣わした父ご自身がわたしについて証言しておられます。あなたがたは、まだ一度もその御声を聞いたこともなく、御姿を見たこともありません」
いったいいつ頃から神を見なくなったのでしょうか?アブラハムの時代にマムレの木の下で3人の神の使いとアブラハムは出会っています(創18章)。また、ヤコブが神の使いと相撲を取った記述もあります(創32章)。モーセは契約の板をもらいに行った時に、主と顔と顔を見合わせて語ったと書かれています(出32章)。士師記ではマノアが主に出会い名前を聞いています(士13章)。それ以降主が直接人に現れ、語り合うことはなくなっていきます。サムエルも主の声を聞くことはありましたが、直接見ることはできませんでした。そうだとしたら、イエス様が言われる当時のユダヤ人が主の声も聞いたことがなく、姿を見たこともないというのはうなづける話です。長いあいだ、主を見たこともなく、その声も聞いたことがないのに、ひとりの男が自分は父を知っている、見たこともあるし、声も聞いたことがある…と言いはじめたのです。それどころか、自分が父の子である証拠に、父は自分に対して証言しているとまで言うのです。いくら信仰がある人でも、にわかにイエス様の言葉は信じられません。イエス様は人を助け、癒し続けて、それでも受け入れられない経験をしました。その道もイエス様が通るべき道だったからです。