囲いに属さない羊

ヨハ10:16「わたしにはまた、この囲いに属さないほかの羊があります。わたしはそれをも導かなければなりません。彼らはわたしの声に聞き従い、一つの群れ、ひとりの牧者となるのです」
囲いに属さないほかの羊に関しては、様々な憶測がありますが、その中でも3つの説が有力かと思われます。1つはクリスチャンに対して、異邦人、すなわちノンクリスチャンのこと。2つ目は十字架を受け入れたキリスト教に対して、もともと選びを受けていたユダヤ人たちのこと。3つ目はさらに解釈を拡大させ、クリスチャン、ユダヤ人に対して、イスラム教の人々。実際にはもっと説があり、読む人の信仰によって解釈は違ってくるようです。個人的な意見としては、2番目のユダヤ人たちのことを示しているように思えます。それは聖書の流れからして、2回目にイエス様が来られたときにユダヤ人たちが大きな役割を担っていることや、黙示録では24人の長老(黙19章など)がいて使徒12人とイスラエル12部族の長たちが集まる様子が書かれていることから、おそらく「この囲いに属さない」のはユダヤ人だろうと考えられます。そして、最後にはイエス様を迎え入れる、花嫁としての教会は一つとなり、イエス様が唯一の牧者となられるのです。牧者と羊の関係を話すうちにイエス様に聖霊が働き、この予言的な発言につながったのではないでしょうか?