新しい戒め

ヨハ15:17「あなたがたが互いに愛し合うこと、これが、わたしのあなたがたに与える戒めです」
戒めは人が生活の中で守るべきことを指しています。十戒は旧約の時代に与えられた10の戒めです。「主以外に他に神があってはならない」とか「殺してはならない」「盗んではならない」など、○○をしてはならない、という禁じる内容がほとんどです。しかし、今回は違っていました。「互いに愛し合いなさい」という勧めの戒めです。旧約の戒めはここで廃棄され、新しいものに変わったのでしょうか?そうは思いません。殺してはならない、も盗んではならないも「愛し合いなさい」という戒めに含まれているからです。十戒は今でも生きています。古いものが廃棄されたわけではないのです。ただ戒めの数が減り、集約された「愛」という言葉に新しく生まれ変わっただけです。愛の章と呼ばれる1コリントの13章の中でも4節は個人的に好きな箇所です。「愛は寛容であり、愛は親切です。また人をねたみません。愛は自慢せず、高慢になりません(1コリ13:4)」…たとえ、相手が愛を示さなくても愛する努力は必要だと思います。いつか分かり合えるときが来るかもしれません。嫌われているから愛せない…というのは、子供染みています。そういう意味では人を愛することは忍耐を伴うものだと思います。