謎にちょっと挑戦

ヨハ20:1「さて、週の初めの日に、マグダラのマリヤは、朝早くまだ暗いうちに墓に来た。そして、墓から石が取りのけてあるのを見た」
復活のシーンは4福音書すべてに記述されています。しかし、その内容には違いがあり、どうも統一した物語になりにくいです。4福音書に共通しているのは、1)訪れたのはマグダラのマリア、2)墓の石は動かされていた、3)何者か男がいた、という3つになります。マグダラのマリアは4福音書に共通に出てくるので間違いないでしょう。2番目の石が動かされていたのもすべての福音書に書かれています。3番目の復活を宣告する御使いに関しては、マタイ、マルコに関しては単数扱いに対して(マタ28:2,マコ16:5)、ルカとヨハネは2人いたことになっています(12,ルカ24:4)。しかもヨハネだけは復活の宣告をする前にイエス様ご自身が話され、マリヤは復活したイエス様と会話しています。聖書の矛盾を突こうというつもりはありません。逆にすべてが真実なら、どうやったらつじつまが合うかを知りたいものです。ヨハネではマグダラのマリアの単独の行動のように書かれていますが、おそらく最初についたのが彼女で、他の女たちは遅れて着たのではないでしょうか?それゆえマルコでは「日が昇ってから(マコ16:2)」となり、ヨハネでは「まだ暗いうちに」となったのだと思います。イエス様とのやり取りも、他の女たちが来る前にあった事実だとすこしつじつまが合うような気がします。