ハル・メギド

士5:19「王たちはやって来て、戦った。そのとき、カナンの王たちは、メギドの流れのそばのタナクで戦って、銀の分捕り品を得なかった」
メギドはヨシュア時代に占領できなかった場所ですが、デボラはこの場所で天の御使いの力を借りて勝利を収めています。黙示録にあるハルマゲドンは「ハル・メギド」のことでメギドの丘(あるいは山)という意味です。ヨシュア記にはメギドは高地であったと書かれているので(ヨシュ17:12)、ハルマゲドンはメギドの丘と考えてもよさそうです。黙示録に登場するハルマゲドンは人類の最終決戦の場と考えられ、神の軍隊とサタンに騙された人たちの軍隊が戦いを交えるように預言されています(黙16:16)。その雛形となるのが、デボラ率いるバラクの軍隊です。天からは星が下り(20)、川は氾濫し敵軍を押し流したとあります(21)。最終決戦のときも、天からの援軍と超自然的な力が働いて、主の軍隊が勝利します。もちろん、黙示録には戦いの結果だけでなく、その後の展開まで書かれており、私たちは新天地に住むようになり、昼も夜もなく太陽のように輝き続ける主の栄光を永遠に賛美するのです(黙22:5)。デボラはさばきつかさの中でも唯一の女性で、彼女の歌った詩歌はヘブライ語の中でも最古のもので、この箇所だけ他の記述とは異なっています。それゆえ、何か大きな意味を持ち、後世の我々に重要な秘密を伝えているのではないでしょうか?