ギブア事件

士19:22「彼らが楽しんでいると、町の者で、よこしまな者たちが、その家を取り囲んで、戸をたたき続けた。そして彼らは、その家の主人である老人に言った『あなたの家に来たあの男を引き出せ。あの男を知りたい』」
創世記のソドムのときには「若い者から年寄りまですべての人が(創19:5)」と書かれています。ギブアではよこしまな者たちと限定されている分だけ、ソドムより少しましだったようですが、同性愛が町にはびこり、少しでも知らない男が現れただけですぐに男を犯そうとする態度はまさしく「ソドミー化」の様子です。このレビ人はそばめを外に出したあと、朝まで眠っていました(27)。そして、そばめが入り口で息絶えているにもかかわらず「立ちなさい、行こう(28)」と言うのです。レビ人の心にもう少しでも愛と思いやりがあれば、全面戦争にはならなかったかもしれません。ホセアの預言には「ギブアの日よりこのかた(ホセ10:9)」と言う表現があるほど、この事件はイスラエルの汚点となりました。しかもギブアはその後サウルを輩出し、サウル王時代の首都となりました。レビ人のそばめという時点でおかしな話ですが、この時代の乱れっぷりがうかがい知れます。終末には同性愛が増え、世の性が乱れることが書かれていますが、このギブアも同じように乱れており、必然的にこの事件は起きたのだと思います。現代の同性愛の動向にも注目しましょう。