滅亡寸前ベニヤミン族

士20:26「それで、すべてのイスラエル人は、全民こぞってベテルに上って行って、泣き、その所で主の前にすわり、その日は、夕方まで断食をし、全焼のいけにえと和解のいけにえを主の前にささげた」
主に2度も伺いを立てていながら失敗したのはなぜでしょう?それは彼らが神の臨在のある場所で、いけにえも捧げず、断食もせず、祭司を通して主に聞こうとする態度からかけ離れていたからだと思います。主は本当に必要があるかどうか、心の中を調べられます。彼らの仲間が殺されたとき、それでも主に伺いを立てようとし、断食して、いけにえを捧げたとき主の言葉は生き、勝利に導かれたのです。結局、ベニヤミン族は600人しか生き残りませんでした(47)。ほとんど民族消失するぐらいの減り方です。イスラエルはベニヤミン存続のために彼らに妻をめとらせる方法を考え、なんとか同族が死に絶えないようにしています(21章)。ダン族に続いてベニヤミンの不祥事が続きました。この時代がいかに乱れており、統制が取れていないかを象徴する2つの事件です。それでもベニヤミンはラケルから生まれた正当なヤコブの跡取りです。ヨセフがマナセとエフライムに分かれたように、ベニヤミンの名前も消えてしまうのでしょうか。しかし、主は不思議なことをされ、ベニヤミン族の中からサウル王を立てます。