エノク

ユダ15「すべての者にさばきを行ない、不敬虔な者たちの、神を恐れずに犯した行為のいっさいと、また神を恐れない罪人どもが主に言い逆らった無礼のいっさいとについて、彼らを罪に定めるためである」
エノクは65年生きた後、300年神とともに歩んだと書かれています(創5:20-25)。またエノクは神に喜ばれたともあります(ヘブ11:5)。最初に天に引き上げられた人として書かれています。エリヤもまた天に生きたまま引き上げられました。かれらは肉体を持ちながら、肉に従わず神の御霊にしたがったのです。エノクの孫がノアです。従って、神の子たちが地上の女をめとり、ネフィリムを生んだのも同じ時期だと考えられます。エノク書は偽典とされ、現在の聖書の中には含まれていませんが、ユダの中のエノクの言葉は明らかにエノク書からの引用です。その中で、エノクは天使に語りかけ、なぜ霊の存在である天使がわざわざ妻をめとり、子供を残そうとしたのかと聞いています。血によって自分たちを汚し、わざわざ肉をもつ子孫ネフィリムを地上に残すことは、無限に生きている天使たちにとっては大きなリスクがあったと思います。彼らは神をねたむ存在で、おそらく神と人との婚礼をねたんでいたのではないでしょうか?エノクは不敬虔なものたちの存在をすでに知っており、神の霊に導かれて従わない者たちへのさばきを預言したのです。