白い馬

黙6:2「私は見た。見よ。白い馬であった。それに乗っている者は弓を持っていた。彼は冠を与えられ、勝利の上にさらに勝利を得ようとして出て行った」
子羊はもちろんイエス様のことですが、イエス様がひとつひとつ封印を解くならば、そこには最後のさばきにつながる恐ろしい騎士たちがいました。黙示録にはもう一度「白い馬」が登場し、「それに乗っている方は、「誠実」および「真実」と呼ばれて、正義をもって裁き、また戦われる(黙19:11)」とあります。イエス様が呼び出した白い馬に自分が乗っているのも妙な話ですが、おそらく冠が与えられていることや、勝利の上に勝利を得る…ということから考えて、イエス様に似せた偽モノの救い主のことではないでしょうか?同じ白い馬に乗ることから、再臨のイエス様と見る説もありますが、19章に出てくる白い馬に乗る人に比べ冠の数や「王の王、主の主」と呼ばれている様子などが6章のものとは違っているようです。なによりも、この白い馬の勝利から、赤い馬が現れ平和を壊し、黒い馬によって世界の経済は狂わされ、さらに青い馬によって死がもたらされるのです。世界崩壊の引き金がこの白い馬です。さばきの前に、サタンが自由に暴れることが許されている様子が表わされています。そういう意味ではこの白い馬はくせ者だと思います。本来、イエス様の乗るべき白い馬に乗って現れるのは、文字通り人を惑わせるサタンの常套手段です。本物そっくりに見せた勝利者を見て、人々は彼に従おうとするのです。しかし、その結果は平和の崩壊、経済の崩落、死の連鎖につながります。今から気をつけなければならないことは、本当の信仰を持って騙されないことです。