知恵の心

黙17:9「ここに知恵の心があります。七つの頭とは、この女がすわっている七つの山で、七人の王たちのことです」
わざわざ「知恵の心」と書かれているのは、よほど注意深く読まなければならないということです。知恵の原語は「sophia(ソフィア)」で人が考えうる知識が語源となっています。この注意を見過ごす人が多くいるようで、案の定、世の中には多くの解釈や預言めいた解読が満ちあふれています。ローマ帝国、バビロン、カトリック…その他もろもろの解釈で、それそれが想像の域を脱していないものばかりです。ギリシャはローマ支配の下であまり脚光をあびるような国ではありませんでした。しかし、2011年の経済破綻とともに、その飛び火はスペイン、イタリアにまで至りEUの経済にも大きな影響を与えています。世界の中でもパッとしなかった国が急に注目を浴びたのです。またアメリカのリーマンショックはあっという間に世界中に広がり、特に日本への影響は大きく広がりました。なぜ、このような話をしたかというと世界のバランスは経済によって左右されるからです。世界の力は軍事力、核保有、経済が大きな要因となり、均衡が保たれているように見えます。しかし、知恵を用いて世界を見ないと黙示録は解読できないのです。個人的な意見としては、大きな角から出た小さい角は、イギリスから独立したアメリカではないかと思います。