五つの金のねずみ

1サム6:4「人々は言った『私たちのする償いとは何ですか』彼らは言った『ペリシテ人の領主の数によって、五つの金の腫物、すなわち五つの金のねずみです。あなたがたみなと、あなたがたの領主へのわざわいは同じであったからです』」
腫物=ねずみ、というのはペリシテでは常識だったようで、腫物が体に出たなら原因はねずみだと断定しています。おもしろいことに、他宗教の場合はその原因となったねずみを捧げることによって災いを鎮めるようです。それはイスラエルの神が忌み嫌うことですが、彼らはすぐに偶像を持ち出して信仰を示そうとしたのです。それほどまでに偶像信仰は根強く、簡単にサタンの支配が解けるようなものではありませんでした。何か不祥事が起きたときに「わたし、一生懸命奉仕します」などという人がいますが、行いによってその人のしたことが消されることはありません。ペリシテ人が犯した間違いは、ここにありました。まことの神に対する知識がないのは悲しいことですが、クリスチャンも同様に間違った信仰のもとに、過ちを物やお金、あるいは行いによって正そうとするなら主からの叱責を受けることになります。罪を赦すことができるお方はこの世界にただひとりだけです。失敗であろうと間違いであろうと、主の前に悔い改めるなら、すべては益に変わっていくでしょう。ペリシテ人のように、金の置物を載せて放置することは許されないのです。