ミカルはダビデを愛し

1サム18:28「こうして、サウルは、主がダビデとともにおられ、サウルの娘ミカルがダビデを愛していることを見、また、知った」
ミカルがダビデを愛していたことは書かれていますが、果たしてダビデはどうだったのでしょうか?その後ダビデがサウルから逃れて逃亡生活を送るようになったとき、ミカルは他の男の妻にさせられてしまいます(25:44)。それでもダビデはサウル王が死んだあとでミカルを返して欲しいと願うのです(2サム3:14)。18章はヨナタンダビデを愛したことから始まり、やはりダビデを愛したミカルの話で終わっています。サウルはダビデを恐れ、やがて憎むようになりますが、その息子、娘はダビデに惹かれ愛していました。ダビデがミカルを愛していたかはわかりませんが、サウルに対する忠誠は最後まで薄れることはありませんでした。それゆえに、サウルの死を知らせたアマレク人を打ち殺し(2サム1:15)、サウルの子イシュ・ボシェテを殺した者たちを殺し手足を切り離したのです(2サム4:12)。ダビデには一度誓った忠誠を貫き通す信仰がありました。ミカルはサウルの手からダビデを救い出した経緯があります(19:12)。そういったサウルへの忠誠とミカルへの恩義を決して忘れないのがダビデなのです。ダビデが人気があったのは、彼のまっすぐな性格に加え、人に対する真摯な態度が誰からも愛されたからだと思います。