シオンとエルサレム

詩128:5「主はシオンからあなたを祝福される。あなたは、いのちの日の限り、エルサレムの繁栄を見よ」
シオンの山、あるいは丘はエルサレムの南西にあり、聖書では二つの地名はよく一緒に例えられています。主の山はシオンを指し、ヤコブの神の家があるとされています(ミカ4;2)。ミカ書にはさらにシオンからみ教えが出て、エルサレムから主のみ言葉が出るとも書かれています。シオンもエルサレムも教会のたとえです。どちらかというとシオンは父なる主のおられる場所で、エルサレムは子なるキリストの教会というイメージが強いようです。両方とも一体なのでどちらかが上でどちらが下という区別はありませんが、ただ位置関係を見るなら父と子という解釈もありかな、とも思います。この詩篇の御言葉も、シオンから祝福があり、エルサレムが繁栄することが書かれています。それには主を恐れ、主の道を歩む必要があります(1)。主を恐れているかどうかは、誰も見ていないときに試されるのです。アダムとエバは主のいないときに罪を犯してしまいました。主とともに歩み、主を恐れる人は徐々に嘘を言わなくなります。言葉による失敗が少なくなることは、信仰が成長したと受け止めていいでしょう。しかし、サタンは巧妙に嘘をおりまぜて、人を欺きます。言葉が巧みになるのではなく、不器用でも相手を思いやる言葉を話せるようになりたいものです。