舌の毒

詩140:3「蛇のように、その舌を鋭くし、そのくちびるの下には、まむしの毒があります。セラ 」
まむしあるいは蛇は聖書の最初から登場しています。蛇ならばそんなに恐がる必要はないと思いますが、まむしとなると話は別です。その毒はあっという間に人の体に回り、最悪の場合死に至ることがあります。ダビデは敵の毒は「舌」にあるとし、そのくちびるの下には毒があると言っています。つまり毒は人の口から放たれることがわかります。パウロは「神の言葉は生きていて、力があり、両刃の剣よりも鋭く(ヘブ4:12)」と神の言葉に力があることを説明しています。それと同じように、サタンである蛇の毒は人の口から出て人を傷つけます。ヤコブは人の舌は「少しもじっとしていない悪であり、死の毒に満ちています(ヤコ3:8)」…「賛美とのろいが同じ口から出てくるのです(同9節)」と言っています。人の口があたかも戦場になっているかのようです。口は一つしかないので、2つのことを同時に語ることはできません。しかし、時間をおいて賛美とのろいが出てくる可能性があるのです。それは言葉は人の心にあるものを外に出すからです(マタ15:18)。心が汚れているなら、汚れた言葉を発し、その言葉が人を汚します。結局、ダビデの時代も今もその原則に変わりなく、サタンの攻撃はいつも人の心に向けられているのです。